2026年8月31日、三郷市彦郷に大型物流施設「ロジクロス三郷」が竣工しました。三菱地所・JR九州・住友倉庫の共同開発で、延床面積は約13.5万㎡。外環道の三郷西ICから約2kmの場所です。
三郷市は、外環道・常磐道・首都高6号が三郷JCTでつながる、首都圏でも有数の交通の結節点です。三郷インター南部地区では流通業務施設用地の造成が行われ、三郷中央地区(114.8ha)や三郷北部地区(23.1ha、2025年12月完了)の区画整理も進んできました。
大きな倉庫は、建てて終わりではありません。テナントの入れ替えに合わせた内装の変更、照明の更新、防火設備の改修、構内の舗装の補修と、竣工後も工事が続きます。この記事では、三郷で倉庫や物流施設に関わる工事を請けている会社向けに、建設業許可の考え方をまとめます。
倉庫の工事は、業種の組み合わせ
建設業許可は29の業種ごとに取ります。物流倉庫でよくある工事を、業種に当てはめるとおおむね次のようになります。
| 倉庫でよくある工事 | 主な業種 |
|---|---|
| 照明のLED化、受変電設備・コンセント増設 | 電気工事 |
| スプリンクラー・消火栓・自動火災報知設備 | 消防施設工事 |
| シャッター・防火戸の設置や交換 | 建具工事 |
| 事務所スペースの間仕切り・天井・床の仕上げ | 内装仕上工事 |
| 空調・換気・給排水 | 管工事 |
| 構内道路・駐車場のアスファルト舗装 | 舗装工事 |
| 外壁・屋根の塗り替え | 塗装工事 |
※実際の業種は、工事の具体的な内容で判断します。迷うときは個別にご相談ください。
消防施設工事の場合、建設業許可とは別に、消防設備士の資格が関係する作業もあります。電気工事では、電気工事業の登録(または建設業許可業者としての届出)が必要です。
「附帯工事」なら、別の業種の許可がなくても請けられる
倉庫の改修では、ひとつの工事に複数の業種が混ざることがよくあります。たとえば、照明を替えるために天井を一部はがして復旧する、といったケースです。
建設業法では、許可を受けた業種の工事に附帯する別の業種の工事は、その業種の許可がなくても請け負うことができます。照明工事(電気)に付随して天井を復旧する(内装)のであれば、電気工事の許可で請け負える、という考え方です。
ただし、附帯工事として認められるのは、主たる工事を施工するために必要な工事や、主たる工事によって必要になった工事など、あくまで「おまけ」の範囲です。内装の工事がメインになっているのに電気の許可しかない、という状態は附帯工事とはいえません。また、附帯工事が500万円以上になる場合は、その業種の技術者を置いて施工するか、その業種の許可業者に下請けに出す必要があります。
500万円の基準は、倉庫の工事では超えやすい
建設業許可がなくても請け負えるのは、1件500万円未満(税込・材料費込み。建築一式工事は別基準)の工事です。
倉庫は面積が大きいため、照明をまとめてLEDに替える、構内の舗装をやり直す、といった工事は、一般住宅とは桁が違う金額になります。「いつもの工事のつもりで見積りを出したら500万円を超えていた」ということが起こりやすい現場です。
元請・下請の規模によっては「特定建設業」
自社が元請になり、下請に出す金額の合計が大きくなる場合は、一般建設業ではなく特定建設業の許可が必要になります。大型の物流施設で元請を目指す会社は、金額の基準を確認しておいてください。
三郷市の小さな修繕から始める方法
市の仕事では、三郷市に「小規模工事請負指名希望者登録」があります。
- 対象は50万円以下の修繕
- 2025年9月1日から随時受付
- 登録の有効期間は2027年9月30日まで
申請の条件(市内に事業所が必要かどうかなど)は、市の案内で確認してください。50万円を超える市の工事は、埼玉県電子入札共同システムでの入札参加資格(建設業許可と経審が前提)が必要になります。
三郷の業者さんは埼玉県知事許可
三郷市に営業所がある会社は、埼玉県知事許可です。電子申請(JCIP)に対応しているので、県庁の窓口に行かずに申請できます。新規の手数料は9万円です。
当事務所は足立区竹の塚にあり、東京都・埼玉県どちらの許可にも対応しています。倉庫の工事で「どの業種で取ればいいか」「附帯工事で足りるか」といったご相談も、工事の中身を伺って一緒に整理します。
報酬の目安(税別):新規許可(知事・一般)120,000円〜/業種追加 60,000円〜。


